相続を行って

■2014/07/09 相続を行って

 お客様からご依頼を受けた相続の問題で、私が大変だったと感じたのが【数次相続】です。あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。本来なら数次相続にならない方が良いのです。
 数次相続とは、とある方が亡くなり(被相続人)、その方の相続手続が終わる前に相続人が死亡してしまい、その相続人の法定相続人が相続に関わることになる状態…2回以上の相続が重なることを言います。
 相続は、相続人が増えるほど厄介になってきます。数次相続になると、会ったことのない親類が相続人同士で、遺産分割協議で初めて顔を会わせるといったケースも少なくありません。相続人全員が一堂に会すことができるならまだ良く、全国各地に相続人がいる場合もあります。そうなると話し合いの場を設けるだけでも一苦労で、話し合いがまとまらない場合は長期化してしまいます。相続人同士の対立も増えますので、さっぱり手続きが進まないという状態になりかねないのです。
 土地や建物の名義が被相続人のままで数十年が過ぎ、被相続人の相続人が亡くなり、その相続人の法定相続人達(配偶者やお子さんが多いです)が相続の手続を…となったときに、名義変え(ちゃんとした相続手続)をしていなかったんだと気付くケースがあります。土地や建物は現金とは違い、相続人に配分するということが難しく、また、そのままご家族が居住していることもありますので、悩まれる方が多いみたいです。
 相続手続は確かに大変かもしれませんが、自分の後の世代に負担を残してしまうことがないよう、早め早めで手続きを行うことをお薦めいたします。

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いわま行政書士事務所
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